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SHURE SE115

普段使っていた JBLのヘッドフォンが


 1年ちょっと前に購入して使い続けてきた JBLのインイヤーヘッドフォン reference 220 ですが、右側から音が出なくなってしまいました。暫く前から接触不良でも起しているかのように時々音が途切れ出し、音が出なくなる時間がだんだん長くなって、遂には殆ど音が出なくなってしまったのです。こんな症状の場合、多くはコード部分の断線なんですが、今回はコードではなく右のドライバユニット自体に原因があるらしく、音が出ている時はいくらコードを揺すろうが全く問題ナシなのに、頭をちょっと傾げたりアクビなんかで口を開けたりしたような拍子にパタと音が途切れ、黒いプラスチックボディ部分を押さえつけたりすると音が出たりするんですね。
 でも、そんな事で凌げたのも最初のうちだけで、今では殆ど音が出なくなってしまったというわけです。

 このJBLのヘッドフォンは結構気に入ってたんですけど、仕方がないので買い替えることにしました。どうせなら色々違うメーカーの品を試してみたいので、今回は SHURE の新製品 SE115 にしてみました。
 SHURE に対するワタシのイメージは、『元祖ドンシャリ』であり、インイヤーヘッドフォンについては『元祖バランスド・アーマチュア』です。とにかくレコード用カートリッジの時代から低音から高音までやかましい位に派手に鳴るのが特徴で、なおかつポータブルオーディオプレーヤー用の高級ヘッドフォンの草分け的存在のメーカーというイメージです。ところが、この SE115 というヘッドフォンのドライバユニットはバランスド・アーマチュアではありません。
 バランスド・アーマチュアとは、スピーカーで言うところの2way、3way構成ってトコで、低音用から高音用の複数ユニットで構成されている物なんですね。当然、お値段もそれなりになって来るので普及機には使いにくい代物です。そこで、この SE115 は価格を抑えるためにダイナミック型ドライバーを採用しています。ダイナミック型ドライバーは、言うなればフルレンジスピーカーで、1本のドライバで低音から高音までカバーしようという物です。

 中身はこれだけ。本体、キャリングポーチ、延長コード、イヤーピースに説明書類です。
 本体から伸びているケーブルは短めで、ヘッドフォンを耳に装着すると先端のプラグは胸のあたりまでにしか届きません。これはプレーヤーを胸のポケットに入れた状態で使う場合を想定して、この長さにしてあるという事です。プレーヤーを腰やバッグ等に入れた状態で使う場合は延長コードを使います。
 イヤーピースは低反発ウレタンフォームの物と、ソフトシリコンゴム製の物の二種類で各々S、M、Lのサイズがあります。

 見た目で分かる特徴として、音の出口が随分と小さいという事があります。これはシリコンゴム製のイヤーピースですが、穴が小っちゃいですよね。

 さらにイヤーピースを取った状態がコレ。左が SHURE SE115 で、右の黒いのが今まで使っていたJBL reference 220 です。ドライバユニットが入っているエンクロージャー(プラスチックの球体)部分は SHURE SE115 の方が大きいのに、音の出口は極端に小さくなっていますね。それ故に、電器店なんかで普通に補修部品用として売られているゴム製のイヤーピースは使うことができません。SHURE製の専用品が必要になります。このイヤーピースって簡単に外れてしまってよく無くなってしまうのですが、この SHURE専用のイヤーピースは結構キツくて、この細い筒部分に装着するにもなかなか力が要ります。これならおいそれと外れて無くなるような事はありません。

 さて、肝心の音質ですが、正直評価に困っています。音質は完全に低中音域寄りで、高音域が少々弱く感じられます。それでも、良く聞くと低音から高音まで良く出ている方だとは思うのですが・・・かと言って低音は JBLほどの迫力、押し出しの力強さがあるとは言えません。高音域が低中音域に負けているせいもあって繊細さに少し欠ける感じ。それなりに良く鳴っているはずなのに、どこか帯域が狭い、音の明瞭さに欠ける、解像度が低くて音の輪郭がハッキリしない感じがしてしまうんですね。また、イヤーピースの種類によっても音の性格が変わります。低反発ウレタンフォーム製の方は低音域がたっぷりする感じで、これをシリコンゴム製のイヤーピースに変えると音が明瞭になります。それでも、イマひとつ足りない感じなんだよね。これは何なんだろう???
 と今日ずっと考えながら聞いていたんですが、この音に聞きなれてくるにつれて、だんだん分かってきたような気がしています。どうも今まで使っていた JBL reference 220 とは全く異なる音作りをしているみたいなんですね。JBL reference 220 は、低音から高音までカッチリと鳴らそう(でも低音はちょっと誇張気味?)という方向なのに対し、SHURE SE115 は音場というか空間を表現しようとしている感じでしょうか。良く聞くと、軽く残響めいた音が加えられるような感じで、インイヤーヘッドフォンにしては音が頭の中央にこもる感じが少なく、むしろ空間の広がりが感じられるんですね。これが、ともすれば音の輪郭がイマ一つと感じさせてしまう事もあるようで、さらにこの効果をアノ小さいプラスチック球体で出そうとしているんですから、その能力も限界があるわけで、少し大きめの音量をブチ込むと容易に限界を超えてしまって音が濁りだす傾向もあるようです。そうなると、音楽がただやかましいだけで、長時間聞くと疲れる音になってしまいます。そのため、少し押さえ気味の音量で聞くのが良いようです。
 いやぁ、昔から持っていた SHURE のイメージと JBLのヘッドフォンでやってた聞き方のため、ちょっと誤解していたかもです。ガンガン鳴らしてやればいいと思っていたから、これで SHURE のイメージがちょっと変わりました。


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