強行突破を図る。

　前回は uim の configure のため glib-2.0 の pkgconfig情報が必要らしいというところまで。今回は強行突破を試みる。
　正攻法で行くのであれば glib-2.0 を(ソースから、あるいはFink, EasyPackage等を使って）インストールするのであろうが、また芋づる式に大変な作業になるかもしれない。それに GTK (GUI機能) を使わないよう指定して configure しているので、uim のビルドに glib-2.0 は必要ないと思う。そのため、glib-2.0 用の pkgconfigファイルを適当に自分で書いて、とにかく configure, make が通るようにしてみる。
　適当なエディタを用いて以下のようなファイルを作成し、root権限(sudo)で "/usr/lib/pkgconfig" 下に "glib-2.0.pc" というファイル名で置く。

prefix=/usr exec_prefix=${prefix} libdir=${exec_prefix}/lib includedir=${prefix}/include Name: GLib Version: 2.0 Description: C Utility Library Requires: Libs: -L${libdir} -lglib Cflags: -I${includedir}

または glib-2.0 インストール済みのマシンから "glib-2.0.pc" ファイルを貰ってきても良いだろう。EasyPackage を使って glib-2.0 をインストールした場合、"glib-2.0.pc" ファイルは以下のようになる。"/usr/local/lib"下にインストールされているようだ。

prefix=/usr/local exec_prefix=${prefix} libdir=${exec_prefix}/lib includedir=${prefix}/include glib_genmarshal=glib-genmarshal gobject_query=gobject-query glib_mkenums=glib-mkenums Name: GLib Description: C Utility Library Version: 2.6.2 Libs: -L${libdir} -lglib-2.0 -lintl -liconv Cflags: -I${includedir}/glib-2.0 -I${libdir}/glib-2.0/include

　このようにした結果、ようやく uim の configure が通るようになり、ビルドが成功した。

$ cd uim-0.4.5 $ setenv PKG_CONFIG_PATH ¥ "/usr/lib/pkgconfig:/usr/local/lib/pkgconfig:/usr/X11R6/lib/pkgconfig" $ ./configure --without-gtk2 〜略〜 Configure Result : 　　Canna　　　　　: no 　　m17n-lib　　　 : no 　　Gtk+　　　　　 : no 　　Gnome　　　　 : no 　　Gnome Applet　: no 　　XFce4 Panel　　: no 　　FEP　　　　　　: yes 　　SUMIKA　　　　: no 　　DICT　　　　　 : no $ make $ sudo make install

　この後は設定して実際に使えるようにする作業だが、これがまた色々ありまして・・・
　という事で、またまた休憩。