新しいヘッドフォンを買いました

　断線で左の音が出なくなってしまった独ゼンハイザー(SENNHEISER) CX300の代りに、新しいインイヤーヘッドフォンを買いました。JBL の reference 220です。

　JBLって言えばオーディオマニアにとっては憧れのブランドの１つ。JBLのスピーカーは国産の物とは全く設計思想が異なっているようなシロモノで、何コレPA？ってなモンでした。コンサートホールの音響装置用をベースに、一般家庭（とは言えアメリカのデカイ家ですが）向けにダウンサイズしたような物で、大きなスピーカーユニット、ホーンをエンクロージャーに押し込んだ感じ。当然、お値段もベラボウに高くて、我々にはとうてい手が出ない物。これを広い部屋に置いて大きなパワーアンプで朗々と鳴らすと素晴らしい再生音を響かせるのでしょうが、日本家屋の兎小屋で小さな音で鳴らしていたのでは貧相な音しか出て来やしない、などと負け惜しみを言っていたものです。
　そのJBL、今でも昔ながらの大きなスピーカーも作り続けているようですが、流石にそれだけでは生き残れずPC用の小型スピーカーやポータブルオーディオ用ヘッドフォンも手がけるようになっています。いまだにフロア型の大きなスピーカーはトンデモ値段しているのですが、ポータブルオーディオ用ヘッドフォンなら我々庶民にも買える値段です。

　と言うことで、JBLの reference 220 というインイヤーヘッドフォンを買ってみました。

　ただのインイヤーヘッドフォンの割に大きめのパッケージだなと思ったら、中には専用ケース、ヘッドバンド、耳かけ用カフス、変換プラグ、イヤーパッド数種が入っていました。専用ケースなど iPod touch が丸ごとスッポリ入ってしまうような代物です。何とも贅沢な・・・

　さて肝心の音質ですが、一言で言って「低音がスゴイ！」。これが JBLらしい音と言うのでしょうか、少々やり過ぎじゃないの？と思うくらい低音がズンズン出て来ます。しかし電気的にブーストしたような感じのウソ臭い低音ではなく、自然に低音が押し出されくる感じ。でも、これでは流石に少々バランスが悪いかな？と思っていたのですが、１〜２日使ってエージングされて来たら、だいぶ中高音とのバランスが良くなってきました。
　ただし、このブ厚い低音を出すためには、やっぱりそれなりのパワーを突っ込む必要があり、つまり音量を上げぎみにしてあげなければなりません。小音量では寂しい再生音になってしまいます。こんな所も JBLらしいと言えるのかもしれませんね。

　１つ苦言を言うならば、付属のシリコンゴム製イヤーピースは値段に不釣り合いで安っぽい感じです。フォームタイプは堅過ぎて耳にフィットせず音が漏れてしまってマトモな再生音になりません。このへんは改善して欲しいな。

内ト / Apr 7th, 2008 20:36 / [ 編集 ] [ コメントする ] [ TrackBack(0) ]