OpenVPN(2)
準備
先ずは良くある概念図です。インターネットで隔てられた2つのLAN環境があります。ここでは今までの自宅LAN環境と、新しい拠点のLAN環境ですね。通常、これら2つのLAN環境間では互いに他のLAN上のコンピュータは見えません。もし見えてしまったらエライことです。それは他の家庭やオフィスにあるマシンまでもが互いに全部丸見えになってしまうと言うことで、個人情報ダダ漏れということですからね。
でも、ワタシは新拠点の方からも自宅にあるサーバーに接続して使いたいのです。そこで VPNというソフトを使います。VPN はサーバーとクライアントの間でコネクションを張って、お互いのネットワーク間のパケットの中継を行います。インターネット内にトンネルを掘るようなイメージなので、良くこんな概念図が使われています。
今回は OpenVPN というオープンソースを用いました。MacOS X 10.6 (Snow Leopard) には既に OpenVPN が入っていると言うことなのですが、ワタシの自宅サーバー(Mac mini)は MacOS X 10.4 (Tiger) なので自力で OpenVPN をビルドしてインストールすることになります。
と言うわけで、先ずは OpenVPN のビルド、インストール方法からなのですが、その前に準備があります。先ず2つのLAN内のローカルIPアドレスのサブネットが重複しないようにしておきます。
ルーターを買ってきてそのまま使っていると、192.168.0.*/24 と言ったIPアドレスが良く使われます。そのままだと2つのLAN環境のサブネットが重複してしまいますから、どちらかを変更する必要があります。ここでは自宅のネットワーク環境のサブネットを 192.168.1.*/24 に変更しています。
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