黒部ツーリング(その6)
雷鳥
パノラマロードを歩いていると、自然解説員の人が「ほら、あそこ雷鳥!」と教えてくれた。が、ワタシの目には捕えられなかった。ずっと向こうの稜線付近にポツンといたらしいのだが、暫くしたら稜線の向こう側に行ってしまい、カメラのレンズを向けた時は既に遅し。
残念だなぁ・・・と思い、諦めて歩き出したところ、
何とコチラの方へ飛んできてくれた。しかも人を全く恐れず、ツアー客がぞろぞろ歩いているパノラマロードを横切って歩いて行くのである。
しかも、二羽、三羽とやってきてくれた。
解説員の人の話によると、雷鳥の個体数は日本で3,000羽。うち、この地域には300羽が生息しているそうだ。しかも群れをつくるわけではなく、各々縄張りを持って点々と暮らしている。よって複数の雷鳥をまとまって見ることができるのは大変珍しい事なのだそうだ。雷鳥は天気が良い時には姿を現さないのだそうで、今日の天気は曇りである為に出て来たのだとの事。300羽しかいないのに、それを見ることができたと言うのは、ものすごい幸運な事なのである。
この時期の雷鳥は繁殖に備えて自分の縄張りを高い所から見張っているのだそうだ。大きさは鳩くらい。鳴き声はまるでカエルのようで、グェ〜と言う声で鳴く。
夢中で雷鳥の写真を撮りつつも、パノラマロードも間も無く終り。歩いて来た彼方はこんな感じ。
往復で1時間かかっていない。まだ時間があるので、もう少しこの周辺を散策してみよう。
[続く]
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