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S.M.A.R.T. for USB and FireWire Drivers

USB, FireWire接続の外付けHDDのS.M.A.R.T.情報を取得できるようにするドライバを入れてみた


 それなりに眠れている筈なのだが、身体の疲労がひどい。我ながらここまで体力が落ちているとは思わなかった。今日は会社には辿り着いたが息切れがして、席についたら眩暈もしてきた。今日を耐えれば三連休なのだが、ちょっと定時まで耐えられそうになく、午後は半休にさせてもらった。
 帰宅して1時間ほど横になって休んでいたら、いくぶん楽になった。三連休明けはどうなる事やら・・・


 このところLS-VLや自宅サーバーのHDD故障(これはACアダプタが原因だったが)が続いて過敏になっている事もあって、またS.M.A.R.T.ネタなのだ。先の自宅サーバーの外付けFireWire HDDの故障の際、メインのストレージとして使っているFireWire外付けRAID HDDをこちらに持って来て、今Mac Proに繋いでいる。理由は、

  • ディスクユーティリティで検証したいのだが、容量が大きいので Mac miniでは時間がかかる。
  • 一度S.M.A.R.T.情報をチェックしておきたい。できればセルフチェックもさせたい。

という事からだ。ディスクユーティリティでの検証には 20分ほどかかったが、きちんとアンマウントせずに FireWireの接続が切り離されてしまったためか、やはり修復が必要だった。修復も特に問題なく完了。

 さて次はS.M.A.R.T.情報のチェックだ。何故これをしておきたいか?と言うと、例の Load Cycle Count値の異常増加が起きていないか気になったからだ。方法としては RAID HDDケースを開けて HDDを取り出し、Mac Proに載せてS.M.A.R.T.情報を読むのが普通だろう。でも、これは実に面倒臭い。何か楽な方法は無いかな〜と探してみたら、S.M.A.R.T. for USB and FireWire Drives(OS-X-SAT-SMART-Driver)という物を見つけた。これをインストールすれば、本来はS.M.A.R.T.情報の取得ができないUSB, FireWire外付けHDDについてもS.M.A.R.T.情報を取得できるようになるそうだ。現時点での最新版は SATSMARTDriver-0.8.dmg のようだ。
 ダウンロード方法が少々分かりにくいが、"SATSMARTDriver-0.8.dmg"をクリックし、OS-X-SAT-SMART-Driver / SATSMARTDriver-0.8.dmgページが開いたら、真ん中の "View Raw" をクリックすればダウンロードされるみたい。

 ダウンロードした "SATSMARTDriver-0.8.dmg" をマウントしてパッケージをダブルクリックしてインストールし、再起動したら完了。
 ディスクユーティリティを起動すると、

このように外付けFireWire HDDでも S.M.A.R.T.状況が表示されるようになった。(因にSnow Leopard, Mavericks共に問題なく動作している。)
 一先ずドライバが正常に動作している事は分かったが、目的である Load Cycle Count値は詳細な情報を採らなければ分からない。詳細なS.M.A.R.T.情報まで採取するツールには、

等、探せば色々あるが、お金をかけずにという事なら smartmontoolsをビルドするか、無料版の SMARTReporter 2.7 を使うのが良いかと思う。今回は Load Cycle Count値の異常増加現象が起きていないか知りたいだけなので、自分でビルドした smartmontools の smartctl を使用した。結果は、

$ smartctl -A /dev/disk5
smartctl 5.41 2011-06-09 r3365 [x86_64-apple-darwin10.8.0] (local build)
Copyright (C) 2002-11 by Bruce Allen, http://smartmontools.sourceforge.net

=== START OF READ SMART DATA SECTION ===
SMART Attributes Data Structure revision number: 16
Vendor Specific SMART Attributes with Thresholds:
ID# ATTRIBUTE_NAME          FLAG     VALUE WORST THRESH TYPE      UPDATED  WHEN_FAILED RAW_VALUE
  1 Raw_Read_Error_Rate     0x002f   200   200   051    Pre-fail  Always       -       0
  3 Spin_Up_Time            0x0027   173   171   021    Pre-fail  Always       -       6308
  4 Start_Stop_Count        0x0032   100   100   000    Old_age   Always       -       46
  5 Reallocated_Sector_Ct   0x0033   200   200   140    Pre-fail  Always       -       0
  7 Seek_Error_Rate         0x002e   200   200   000    Old_age   Always       -       0
  9 Power_On_Hours          0x0032   098   098   000    Old_age   Always       -       2160
 10 Spin_Retry_Count        0x0032   100   253   000    Old_age   Always       -       0
 11 Calibration_Retry_Count 0x0032   100   253   000    Old_age   Always       -       0
 12 Power_Cycle_Count       0x0032   100   100   000    Old_age   Always       -       34
192 Power-Off_Retract_Count 0x0032   200   200   000    Old_age   Always       -       19
193 Load_Cycle_Count        0x0032   200   200   000    Old_age   Always       -       2868
194 Temperature_Celsius     0x0022   116   108   000    Old_age   Always       -       34
196 Reallocated_Event_Count 0x0032   200   200   000    Old_age   Always       -       0
197 Current_Pending_Sector  0x0032   200   200   000    Old_age   Always       -       0
198 Offline_Uncorrectable   0x0030   200   200   000    Old_age   Offline      -       0
199 UDMA_CRC_Error_Count    0x0032   200   200   000    Old_age   Always       -       0
200 Multi_Zone_Error_Rate   0x0008   200   200   000    Old_age   Offline      -       0

というわけで、1時間に1回強という頻度のようで特に問題は無いだろう。Load_Cycle_Count値は30〜60万回が限度と言うことだから、稼働時間が30万時間、すなはち34年程になれば超えるかもという事だな。ワタシの方が先に寿命を迎えるわい。

 しかし、この外付けHDDはRAID-1なので 2台のHDDを積んでいるのだけど、これは HDD1, HDD2 のどちらの情報なのかな?このドライバでも、さすがにRAIDを構成している個々のHDDについてまで個別に情報を採取することは出来ないようだ。この外付けRAID HDDからファイルを読み出している時のアクセスランプを見ていると HDD1から優先的に読んでいるような感じなので、たぶんS.M.A.R.T.情報もHDD1のものではないかな?
 まぁ、同型、同容量のHDDなのだから片方だけ Load_Cycle_Count値の異常増加が起きているという事もあるまい。とりあえず、これで一安心という事にしておこう。


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